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田畑 祐子さん 人と人との繋がりを培う「森の子教室」

 

北摂FACE  ヒト・マチ・ココロ
・・・・・ 北摂地域で生活し、活躍されている方にスポットを当てご紹介していきます。 ・・・・・
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「本気で向き合ってくれる大人と出逢えた」それだけでいい。
Profile 06
  田畑 祐子  
元 中学校(美術)・小学校の教師。豊中出身の3児の母。
1998年に園舎も制服も持たない青空幼稚園、「森の子教室」をスタート。
生徒と先生という上下関係をなくす為、子どもや保護者からも“ゆうこさん”と呼ばれている。
田畑祐子さんにお話を聞いてみました。
施設も制服も・・・給食さえない幼稚園!?
園舎も制服も・・・給食さえない幼稚園!?
 
こんな幼稚園があるなんて!と、驚きました。・・・森の子教室って?
 
そう! 森の子教室は約20人の年少さんから年長さんが一緒に活動をする縦割り保育で基本的に天候に関わらず週3回、吹田市のつくも公園で自然と関わりながら本来子ども達が持っている力をめいっぱい発揮できる・・・そんな幼稚園です。
木にロープを引っ掛けて大きなブランコを作ったり、摘みたての木いちごでジャムを作ったり・・・。
時間を区切らず、「子供達の今やりたい!!」という気持ちを何より大事にしています。
なぜ、森の子教室を立ち上げようと? 地域の反応は?
 

今の子ども達は小さい頃からすでに与えられ続け、上手く出来ることばかりを求められ自分がしたいことを本気で考え、知恵を絞りだす機会を失っている。
本当は大人が思っている以上の力をもっているはずなのに・・・。「今の私に出来ることは何!? 何でもいい!! 何かしなければ!!」 そう自問自答した末、アトリエ自由学校という土曜日の教室をはじめ、その10年後に生まれたのが森の子教室です。

地域の反応はっきり分かれましたね。
応援してくれる人と「・・・一体、何をしているの?」「やり過ぎでは?」と首をかしげる人。
地域のおじいちゃん、おばあちゃんたちにたくさんのことを教えてもらいました。
当時、力を貸して下さった人は、もう高齢者・・・。ちょっと淋しいですね。

なぜ、森の子教室を立ち上げようと? 地域の反応は?
一番、大変なことってなんですか?
一番、大変なことってなんですか?
う〜ん・・・。どこまで振り返ったらいいんやろ(笑)?
なぜ森の子教室は自然を舞台にしているかというと、人と人との繋がりを培うため。
でも、親御さんの中には「自然に触れる機会がないから森の子にいれたい。」といったたくさんの要素の1つとして自然体験をチョイスされる方がおられますが、そうではなく森の子教室は生活の一部であることを分かってほしい。
ここで感じたことは家に帰ったからといって消えるわけではないんですから。
この辺りを理解してもらうのが、なかなか難しいですね。
そして、何より運営してゆくことが大変です。
 
ゆうこさんてどんな子どもだったんですか?
 
やんちゃな女の子やったよ〜。
千里ニュータウンの団地に住んでいたので、“土”に対する欲求はありましたね。
だから、入ったらあかん竹やぶに入って怒られたこともありました。(笑)
 
その頃、周りの大人に感じていた事ってありますか?

そんな質問は初めてやわ(笑)!!
私の父は威厳のある人で、母は友達のような存在でした。
我が親には納得していたし、学校の先生も含めて私の気持ちによく耳を傾けてくれていました。まず受け入れてもらえるという体験は大きかったのでは。
誰にでも自分の意見をバンバン言える性格になったのはこのお陰かもしれませんね。
子どもの頃に出会った人との関係が今に繋がっているのを実感します。

ゆうこさんてどんな子供だったんですか?
 
子供を持つ親御さんにメッセージをお願いします。
子どもを持つ親御さんにメッセージをお願いします。
子どもに困り果ててこそ本当の子育てなんじゃないかなと思います。子どもの尻ぬぐいをするのが親の役割です。
そして、子供だけではなく親自身も自分の人生を築いていってほしい!
人の評価にふり回されず(ややこしなるから!)本気で生きてほしい!
 
 
思っていたより小柄だったゆうこさん。だけど、あの屈託のない笑顔と江戸っ子のような通る声を聞いていると本音を 隠す事ができなくなった。肩書きも立場も何もかも取り払って自分を見てくれる・・・。そんな人この世 に何人くらいいるんだろう?一児の母として人として、ゆうこさんとの出逢いが今後の人生に大きな意味を 持ちそうです・・・。
DATA
対象年齢 3歳児〜5歳児
定員数 約20人
スタッフ 3人
活動日時 週3回(月・水・金)  10:00〜15:00
活動場所 津雲公園・陽だまりの家(上新田)
ホームページ http://www.ne.jp/asahi/morinoko/top/
 
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